御存知、松ヶ谷ベースです。
ここしばらく台風のせいで忙しかったので、
夕焼けをみながら、ボーっとしておりました。
すると、私の思考は異世界へ・・・・。
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「ねぇねぇ、どうして算数を勉強するの?将来、役に立つの?」
「知りたいかい?」
「知りたい。」
「それでは問題を出そう。」
「はーい。」
「ここにアンパンが5個あります。そのうち2個をA君が食べてしまいました。
残りは何個ですか?」
「3個!」
「正解。」
「簡単だよー。」
「それでは、ここからが本番です。」
「!!」
「ここにアンパンがあります。そのうち2個をA君が食べてしまいました。」
「さっきと一緒じゃん。」
「まぁまぁ、問題は最後まで聞きましょう。
ここにアンパンがあります。そのうち2個をA君が食べてしまいました。
まだアンパンを食べていない人が6人いるのにです。
あなたがこの場を丸く収めてください。」
「!!」
「さぁ、答えてください。」
「・・・こんなの学校で習ってないです。」
「しかし、これが社会で求められる問題解決能力です。
ハッキリ言って算数なんて序の口。
問題は算数を
【道具】としてどうやって使うかなんですよ。
道具を使えない人間は、使える人間の代わりにはなれません。
キツイ言い方ですが、チンパンジーが人間の代わりになれないのと一緒です。」
「」
「さぁ、君の知っている知識を使って、この場を丸く収めてください。」
「・・・理解った!」
「ほう・・・、それでは聞かせていただきましょう。」
「まず、A君のせいで、アンパンは残り3個しかありません。」
「はい」
「なので、3個のアンパンをすべて半分に割ります!」
「!」
「そうすれば、6人全員にアンパンがいきわたります。
さらに、今回A君はアンパンを余計に食べているので、
次回、A君はアンパン抜きです。」
「・・・なるほど。」
「正解でしょうか?」
「・・・私なら、A君にアンパンを3個買ってこさせます。」
「!!」
「どうですか?」
「・・・その方法なら、
6人全員が1個ずつアンパンを食べることができる・・・。
…不正解かぁ。」
「いいえ、どちらも正解です。」
「え!」
「正確には、正解は無いといったほうがよいでしょう。
考える人の数だけ解決方法もあるということです。」
「なるほどー。」
「大事なことはアイデアを創り出すことだね。」
・・・
・・
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・・・きっと疲れてるんだよ、俺。
おしまい。