千葉県の印旛沼サイクリングロードに、
「
双子公園」という場所があります。
先日、ここにサイクリングで立ち寄ったのですが…、
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バンクシーと思われるグラフィティの痕が残ってました。
1枚目はなんというタイトルかわからなかったのですが、
2枚目は、「
愛は空中に」と呼ばれている絵のバリエーションだと思われます。
ベツレヘムに描かれた「愛は空中に」は、
人間が花束を投げていましたが、
この公園に描かれていたのは、サルがバナナを投げている絵。
もう1枚もサルが持っている銃に、子ザルがしがみついている絵でした。
どんな意味があるのかはわかりません。
しかし、サザビーオークションで、
「
風船と少女」という作品が落札の瞬間にシュレッダーにかけらるよう仕組まれていたニュースからもわかるように、
バンクシーという作家は、
自分の作品に金銭的な価値がつくのを嫌っているように感じます。
(皮肉にも、裁断された「風船と少女」は「
愛はゴミ箱の中に」という作品に改名され、今も高額な価値を誇っていますが。)
日本の中にもいくつかバンクシーの作品と思われるグラフィティが発見されていますが、
そこはやはりグラフィティ、どれもイリーガル(違法)な場所に描かれており、
いずれは消去されても仕方がない、
そういう運命にさらされています。
この双子公園に書かれた2組のグラフィティも同じです。
この2枚の絵は白いペンキで消去が試みられており、
今ではうっすら跡が残るのみ。
しかし、強烈な皮肉を感じるのです。
「行政が試行錯誤して建設した公園は、一介のグラフィテイ作家が書いた落書きによってにぎわい、それが消去されて以前のように誰も立ち寄らない公園に戻った。」と。
ぼくみたいな人間は、消された後でも立ち寄ってますが、
それもまた、「愛はゴミ箱の中に」に価値を見出す人たちと一緒だよ?
という皮肉かもしれませんね。
たまたま印旛沼のサイクリングロードを走るために立ち寄った公園でみかけたバンクシー。
どこかほかの旅路でみかけることがあればまた。
ではではノシ